ぼちぼちメモ

F1等の趣味や日常生活での気軽なメモです。小説や詩をまとめた「コトゴトの散文」というブログもやっています。「月の砂漠のかぐや姫」という長編物語も連載中です。

2017年の神戸ルミナリエが始まりました

f:id:kuninn:20171208225808j:plain

2017年12月8日 今年も、神戸ルミナリエが始まりました

 

 神戸ルミナリエを簡単にご紹介

 

 神戸ルミナリエは、平成7年1月17日に発生した阪神大震災により犠牲になった方への慰霊の気持ちと、震災からの再生・復興の気持ちを込めて同年12月に行われたのが始まりです。

 神戸の中心地である三宮の南側、旧外国人居留地とその隣の公園が、電球(LED)で飾り付けられた作品で埋め尽くされます。

 現在様々な場所で行われているイルミネーションイベントの先駆けの一つと思います。

 

僕にとってのルミナリエ

 

 神戸市民である僕は震災を経験しています。

 平成7年の12月といえば、地震により倒壊した建物や高速道路はとてもまだ再建されておらず、火事により焼失した地区は見渡す限り何もない、まさに焼け野原のままでした。そんな中、かつては神戸の賑わいの中心だった一角に、鎮魂の光、復興・再生へのシンボルとして開催されたのがルミナリエでした。

 その荘厳な姿が、かつてからは想像できないほどの暗さをたたえた一角に浮かび上がった瞬間、その美しさに僕は胸をうたれました。

 また、少し離れた場所から見たルミナリエの姿は、気高い光によって形作られた一つの島のように、周囲の暗さから浮かび上がっていました。「震災」という背景もあったせいか、神々しいとまで感じたことを覚えています。

 そのような初年度のルミナリエを体験したせいか、僕にとっては、近年のルミナリエと初年度のルミナリエは別のものです。特に、ルミナリエ開催地区の横に露店の出店が始まってから後は、ルミナリエは「イベント」になってしまったな、という気持ちがします。

 もっとも、それはそれでいいのかも知れません。

 ありがたいことに、被災した方の努力と他の地域の方からのご支援のおかげで、神戸は随分と復興できました。震災による被害者への鎮魂を忘れてはいけないのはもちろんですが、「支援への感謝」と「生あることへの喜び(楽しみ)」、そして「神戸の更なる発展への希望」という明るい要素も加わってきたのでしょう。

 

 初年度、僕はルミナリエの明かりを、ただ見上げていました。その明かりは青く清らかでした。

 今は、ルミナリエの横を、ルミナリエに訪れる楽しそうな人を眺めながら通り過ぎます。人々に投げかけられるルミナリエの明かりは、暖色の暖かなものに感じられます。

 

 〇2017年神戸ルミナリエHPページ

http://kobe-luminarie.jp/index.html