ぼちぼちメモ

F1等の趣味や日常生活での気軽なメモです。小説や詩をまとめた「コトゴトの散文」というブログもやっています。「月の砂漠のかぐや姫」という長編物語も連載中です。

「ツバメ号とアマゾン号」(著:アーサー・ランサム) 僕の基礎を作ってくれた本

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 みなさん、こんばんは。

 今一番集中して読書ができるのは「通勤の電車の中」、くにんです。

 

 今回は、僕の最も好きな本、僕の基礎を作ってくれた本をご紹介したいと思います。

「ツバメ号とアマゾン号」シリーズ(全12作)
(アーサー・ランサム著 岩波少年文庫)

 

ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

 

 

(あらすじ)

 本作はイギリスの湖水地帯を舞台としたジュブナイル(少年少女)向け小説です。夏休みを湖水地方で過ごすためにやってきたウォーカー家の4人兄弟(ジョン、スーザンティティ、ロジャー)が、小さな帆船「ツバメ号」で湖を冒険します。そこに現れたのは「アマゾン号」に乗るナンシイとペギイの姉妹。ツバメ号の兄弟はアマゾン号の姉妹に挑戦を受けます・・・。ひと夏の冒険の始まりです。

 

 小説の中で、子供たちは、自分たちだけでキャンプをし、食事を作り、お茶を飲み、そして帆船を操って、世界を広げていきます。まぁ、その食事の美味しそうなこと。その景色のさわやかなこと。子供たちが生き生きとしていること! いつの間にか、自分も一緒に冒険をしているように感じ、イギリス、湖水地方、そして、ヨットへの親近感が増していきます。

 

 また、第2作以降も「ツバメ号とアマゾン号」の登場人物が主人公であったり、あるいは、その関係者が主人公であったりと、同一の世界で話が続いていくのも嬉しいです。

 

 僕は小学校中学年ぐらいでこのシリーズに出会いました。現在販売されている文庫本でなくて、グレーの大きな本を図書館で借りてきて読みました。シリーズを読み終えたら別の本を読み、しばらくしたら、またこのシリーズを一から読み返す、という感じで、何度読み返したかわからないです。

 

 あまりにこのシリーズが好きすぎて、僕の中では「アーサー・ランサム」は「サー・アーサーランサム」ですし、子供のころからの僕の夢は、「大人になったらこのグレーの「ツバメ号とアマゾン号」シリーズを全部購入して、子供に読ませよう」でした。(笑)

 

 もっとも、実際に子供を持ち、夢をかなえるべく岩波少年文庫の「ツバメ号とアマゾン号」を子供に渡しましたが、反応はいま一つでした・・・。(^-^;  まぁ、残念ですけど、本は楽しみのために読むもの、それ以上は薦めませんでしたが。

 

 僕は、この本に出会えたことを本当に感謝しています。もともと本を読むことは好きでしたが、このシリーズこそが、僕に小説世界を体験する楽しさを教えてくれて、僕の世界を広げてくれた、僕の基礎を作ってくれた本です。アーサー・ランサム先生ありがとうございます!

 

 小学生中学生のお子さんがいらっしゃる方、あるいは、ジュブナイル向け小説にご興味がある方、一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。きっとイギリス湖水地方に行きたくなること請け合いです(^-^;