F1 2017年シーズンもとうとう最終戦を迎えます。ドライバーズチャンピオン及びコンストラクターズチャンピオン(チームのチャンピオン)の両方が決定したものの、中団グループの争いは過熱したまま最終決戦に突入です。
F1になじみの少ない方に、簡単なご紹介
概要
F1は「Fomura(フォーミュラー:規則)1」というルールに基づいて製作された車で争われるレースです。今シーズンは10チームが参加しており、1チームは2台の車を走らせています。ですから、ドライバーは20名ですね。
今シーズンは世界中をまわって20レースが開催され、各レースごとの順位によって与えられるポイントをドライバーごとに集計してドライバーズチャンピオン、チーム(コンストラクターと呼ばれます)ごとに集計してコンストラクターズチャンピオンが決められます。
ポイントシステム
各マシンの成績ごとに次の表のポイントが与えられるので、チームとしては1レースで最大43ポイント(優勝と2位)を得ることができます
F1の現状
車を人間が運転するものなので、重要なファクターとして「車」と「ドライバー」の二つがあります。さらに「車」は「車体」と「エンジン」に分けられます。どうしても、良い「エンジン」良い「車体」を手にした優れた「ドライバー」が毎レース上位を占めることになりますので、ある程度、チームごとの序列が決まってきております。
最終戦アブダビGP注目ポイント
過熱気味の中団チームの順位争いが最終決戦
現在6位の「トロロッソ」53ポイント、7位「ルノー」49ポイント、8位「ハース」47ポイントなので、アブダビGPの結果次第で順位が入れ替わります。
では、なぜ各チームが順位にこだわるのかというと、F1を管理する会社に入る収入が、この順位に基づきチームに再分配されるからです。これは非常に大きな金額になります。中団グループのチームは比較的小規模のチームなので、この分配金の額の多寡が大きな問題になります。
過熱しすぎてこんな騒動まで
実は、6位「トロロッソ」は、7位「ルノー」が作ったエンジンを買って自分の車に載せています。「ルノー」は自分のエンジンを自分の車に載せています。
ところが、ここ数戦「トロロッソ」のエンジンが何度も壊れてしまい、結果的に「ルノー」が接近してきています。きな臭いにおいがするところに、「ルノー」のメンバーが「エンジンが壊れるのはトロロッソの使い方が悪いからだ」的な発言をしたものだから、「トロロッソ」も「ルノー」がランキングで逆転するためにワザと壊れやすくしているのではないかとにおわす発言をして大騒ぎに。表面上はお互いに大人の発言をして事態を納めたのですが、アブダビGPでどのようになるのか・・・。
これで、「トロロッソ」のエンジンが壊れて「ルノー」が逆転しようものなら、また大騒ぎになりそうです。まぁ、そういうところもF1の楽しみの一つなのですが。(笑)
アブダビGP開催案内
「メルセデス」のハミルトン、「フェラーリ」のベッテル等による優勝争いはもちろん注目ですが、中団での争いにも是非ご注目ください。中団グループは実力伯仲なのでかなり熱いバトルが行われると思います。「トロロッソ」の搭載するルノーエンジンははたして最後までもつのか、ドキドキです!(笑)