ぼちぼちメモ

F1等の趣味や日常生活での気軽なメモです。小説や詩をまとめた「コトゴトの散文」というブログもやっています。「月の砂漠のかぐや姫」という長編物語も連載中です。

F1 2018年第14戦イタリアGP決勝 ハミルトンが優勝 ライコネンは惜しくも2位 トロロッソ・ホンダはコースに合わず‥‥‥

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 みなさん、こんばんは。くにんです。

 今年はほんとに台風の当たり年ですね。明日仕事行って、帰って来れるかなぁ。いや、俺、明日無事に帰ってきたら、とっておきの記事を更新するんだ‥‥‥(フラグ)。

 

 

F1GP第14戦イタリアGP決勝レース結果です。

 

順位  ドライバー       チーム(パワーユニット)

優勝      ルイス ハミルトン            Mercedes (Mercedes)

2          キミ ライコネン                 Ferrari  (Ferrari)

3          バルテリ ボッタス             Mercedes (Mercedes)

4         セバスチャン ベッテル       Ferrari (Ferrari)

5        マックス フェルスタッペン  Red Bull  (TAG) 

6        エステバン オコン                Force India  (Mercedes)  

7        セルジオ ペレス                   Force India  (Mercedes)

8         カルロス サインツ Jr.          Renault  (Renault)  

9        ランス ストロール               Williams (Mercedes)

10     セルゲイ シロトキン             Williams  (Mercedes)

11      シャルル ルクレール            Sauber (Ferrari)

12      ストフェル バンドーン         McLaren (Renault)     

13      ニコ ヒュルケンベルグ         Renault  (Renault)    

14      ピエール ガスリー               Toro Rosso (Honda)     

15      マーカス エリクソン           Sauber  (Ferrari)     

16      ケビン マグヌッセン           Haas (Ferrari)       

dnf     ダニエル リカルド              Red Bull  (TAG)   

dnf     フェルナンド アロンソ       McLaren  (Renault)

dnf     ブレンドン ハートレー       Toro Rosso  (Honda)  

dq       ロマン グロージャン          Haas  (Ferrari)    
ja.espnf1.com

 

 

〇くにんメモ

 今回のイタリアGP、僕的にコメントしたいところがたくさんあるレースでした。なので、レース展開は簡潔に。

 緊張のスタート、PPのライコネン、2位のベッテル、3位のハミルトンは、それぞれいいスタートを切ります。しかし、シケインでベッテルがハミルトンに接触しスピン。何とかリタイアは免れたものの、ピットインして壊れたフロントノーズとタイヤを交換している間に、最後尾に落ちてしまいます。

 

 レースは、中盤まで、首位ライコネン、2位ハミルトン、3位フェルスタッペン、4位ボッタスで推移します。

 ライコネンに追い抜きを仕掛けるまでには至らないハミルトンですが、ライコネンのすぐ後ろで乱気流を受けながらの追走でありながら、見事にタイヤをセーブします。一方、3位争いはなかなか熾烈。何度もフェルスタッペンに仕掛けるボッタスですが、抜くことはできません。フェルスタッペンはディフェンスがうまい、というか非常に厳しいディフェンスをする「抜かれることを嫌う」ドライバーです。

 

 タイヤ交換のタイミングでメルセデスが仕掛けます。タイヤ交換をするような雰囲気でチームが準備をし始めたので、それに反応してフェラーリはライコネンをピットに呼び寄せます。そこで、メルセデスは、ハミルトンにコースに留まるように指示! 前に誰もいなくなったハミルトンは、ここぞとばかりに飛ばし始めます。

 慌てたのは、フェラーリとライコネン。新しくはいたタイヤは、タイヤ交換義務があるため前半よりも硬い(耐久性があるが遅い)タイヤです。このままでは、ハミルトンがタイヤ交換をした後に、自分の前に出てくるかもしれません。新しいタイヤでPUSHするライコネン。ハミルトンとの差を縮めて首位を守ることに成功しました。メルセデスの作戦を阻止して、あとは、最週周回まで車を運ぶだけ、に思えました、この時は。

 

 最後尾まで落ちたベッテルは、上位のすぐ後ろまで挽回してきますが、タイヤを酷使しすぎてブリスター(タイヤゴムの内部が沸騰して表面に穴が開く現象。タイヤ性能が劣化する)を抱えてしまいます。たまらず、上位の他車よりも一回多いタイヤ交換をすることになります。

 タイヤを酷使する‥‥‥、そうです、ハミルトンを追うために、タイヤ交換直後のタイヤを酷使してしまったフェラーリのもう一台、ライコネンのタイヤにも酷いブリスターが発生してしまいました。

 

 終盤、ハミルトンが何度もライコネンに襲い掛かり、とうとう、抜き去ります。一度抜いてしまえば、タイヤの状態が違うため、ペースの差は歴然。ハミルトンは、ライコネンにどんどん差をつけていきます。

 そのまま、ハミルトンが優勝! 2位はライコネン 3位は結局、フェルスタッペンを抜けなかったものの、彼に「無理なブロックをした」とのペナルティが降りたため、ボッタスが入りました。

 

 さて、コメントしたいこと、それはベッテルについてです。くにんの個人的感想になりますが、ご容赦ください。

 今シーズン、いや、昨シーズンから、ベッテルのドライブは「荒い」です。頭に血が昇ったとしか思えないドライブやミスが多発しています。

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 今回のハミルトンとの接触もそうです。シケインに入る直前、ベッテルはライコネンを抜こうとしてインを窺いました。その結果、自分のアウト側、レーシングライン側に大きなスペースが出来たために、後続のハミルトンがそこをつくことに。慌ててディフェンスに戻るベッテルですが、シケインに入った時にはハミルトンが完全に前を走っていました。しかも自分は窮屈なイン側なので、コーナーを曲がるためにはかなり減速しなければいけません。

 しかし、そこで減速すべきなのです。いったん引いて3位に落ちたとしても、チャンスを待てばいいのです。もっと言えば、たとえ3位のままゴールすることになったとしても良いのです、リタイアするよりは

 

 今回ベッテルの取った行動は、「頭にきて体当たり」と見られかねない行動でした。明らかにインを回り切れないスピードでシケインに進入し、自分の車のノーズをハミルトンの車のサイドに当てて壊してしまい、スピンします。お気づきのように、自分の車の先端がハミルトンの車の脇腹に当たるのですから、後れを取っているのは明白なのです。

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 現在、ハミルトンとベッテルは、ドライバーズタイトルを争っていますが、ハミルトンが首位でベッテルは2位なのです。「両者接触でリタイア」になれば、当然首位のハミルトンが有利なのです。「ぶつけられるもんならぶつけてみろ」という強引な運転は、首位を走るドライバーにしかできないのです。かつてのセナ、プロ対決の時のように。

 幸運にも、リタイアはしなくてすんだベッテルですが、自らの強引な運転で、タイトル争いの差を広げてしまいました。もう一度ベッテルが自分を見つめ直さなければ、今シーズンのタイトル争いはハミルトンに軍配が上がりそう、そう思いました。

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 フェラーリのもう一人のドライバー、ライコネンについて

 寡黙なフィンランド人として知られるライコネン。愛称は「アイスマン」。昨日の予選では何年かぶりのPPでしたが、ニコリともしませんでした。スーパークールな男です。

 正直、レース終盤に、ハミルトンがライコネンを抜きに掛かった時に「ライコネンがワイルドなディフェンスをして、あわよくばハミルトンのリタイアを誘うかも」と思いました。ハミルトンがリタイアすれば、ライコネンのチームメイトのベッテルが息を吹き返すからです。

 しかし、繰り広げられたバトルは、もう、他のドライバーのお手本にしたいようなクリーンなバトルでした。クールでフェアなライコネンが、このレースの清涼剤でした。

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 さて、トロロッソ・ホンダですが、予選9位からスタートしたガスリーは、じりじりと後退しましたが、この超高速コースでは仕方がないですね。次のシンガポールGPは、市街地コースで低速コースですから、切り替えてこちらに期待しましょう。

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 あ、6位でフィニッシュしたハースのグロージャンですが、レース後にルノーから指摘があり、車に規則違反が見つかったとのことで失格になっています。今、ルノーとハースは数点差でコンストラクターズ(チーム)ランキングを争っていますから‥‥‥。さすが、ピラニアクラブ、隙を見せたら後ろからバッサリです。

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 次回第15戦シンガポールGP決勝は9月16日(日)21:10(日本時間)スタートです。