みなさん、こんばんは。くにんです。
台風の影響が心配された日本(鈴鹿)GP。幸い台風の直撃は免れました。台風由来の強風は吹いていますが、雨は小雨が降ったり止んだりの程度で済んでいます。でも、この降ったり止んだりの天気が、レースに影響を与えることもありますよね。
F1 2018年第16戦日本(鈴鹿)GP予選結果です。
F1GP第16戦日本GP予選結果(スターティンググリッド)
順位 ドライバー チーム(パワーユニット)
PP ルイス ハミルトン Mercedes (Mercedes)
2 バルテリ ボッタス Mercedes (Mercedes)
3 マックス フェルスタッペン Red Bull (TAG)
4 キミ ライコネン Ferrari (Ferrari)
5 ロマン グロージャン Haas (Ferrari)
6 ブレンドン ハートレー Toro Rosso (Honda)
7 ピエール ガスリー Toro Rosso (Honda)
8 エステバン オコン Force India (Mercedes)
9 セバスチャン ベッテル Ferrari (Ferrari)
10 セルジオ ペレス Force India (Mercedes)
11 シャルル ルクレール Sauber (Ferrari)
12 ケビン マグヌッセン Haas (Ferrari)
13 カルロス サインツ Jr. Renault (Renault)
14 ランス ストロール Williams (Mercedes)
15 ダニエル リカルド Red Bull (TAG)
16 ニコ ヒュルケンベルグ Renault (Renault)
17 セルゲイ シロトキン Williams (Mercedes)
18 フェルナンド アロンソ McLaren (Renault)
19 ストフェル バンドーン McLaren (Renault)
20 マーカス エリクソン Sauber (Ferrari)
〇くにんメモ
最初に、F1で使われるタイヤのおさらいをしておきます。タイヤには大きく分けて3つの種類があります。
ドライタイヤ・・・路面が濡れていない時
インターミディエイトタイヤ・・・軽い雨で路面の濡れが酷くない時
ウェットタイヤ・・・強い雨で路面が酷く濡れている時
そしてドライタイヤには7つの種類があり、一般的に硬いタイヤは持ちが良いがグリップが良くなく、柔らかいタイヤはその逆です。あらかじめコースに合わせて、FIAが使えるタイヤ3種類(ドライタイヤ)を決めます。各車は、決勝レース中に3種類のうち2種類を使う義務があります。雨が降ればこの義務はなくなります。
ドライタイヤは、柔らかい方から順に並べると、次の通りです。
ハイパーソフト > ウルトラソフト > スーパーソフト > ソフト > ミディアム > ハード > スーパーハード
さて、日本GPの予選ですが、注目は前戦ロシアGPの練習走行で待望のPU(エンジン)スペック3を投入し、観測されたトラブルを解消して、万全を期した状態で日本GPに臨むトロロッソ・ホンダがどこまで活躍できるかです。
予選1回目(FP1)は、トロロッソ・ホンダは無事通過します。
予選2回目(FP2)では、レッドブルのリカルドにトラブルが発生し、走れなくなってしまいます。リカルドはPITでヘルメットをかぶったままマシンを降り、大声を出していました。このFP2の途中で雨がぽつぽつと降ってきました。ドライタイヤで走れないほどの雨ではないのですが、当然タイムは伸びません。この混乱が吉と出たのか、トロロッソ・ホンダは今シーズン初めて2台ともが予選3回目(FP3)に進むことができました。
予選3回目(FP3)でフェラーリが動きます。雨が強くなる、あるいは、なったと考えたのか、インターミディエイトタイヤを履いてコースに出ます。ところが、路面はまだ乾いた状態で、インターミディエイトタイヤではとても走れません。フェラーリの2台は直ぐにPITに戻り、ドライタイヤに履き替えます。しかし、この一連の動きで貴重な時間を完全に無駄にしてしまいました。
他のマシンは、この間にドライタイヤで順調にタイムを出していきます。
そして、ドライタイヤに履き替えたフェラーリを含め、各車がFP3後半のタイム計測に入ろうとしたそのタイミングで、なんと、雨が強くなってきました。これからインターミディエイトに履き替えたとしても、乾いた路面をドライタイヤで走って計測したタイムを更新することはできません。つまり、FP3の前半で計測されたタイムで、スターティンググリッドが決まることとなったのです。そのため、時間を無駄にしてしまったフェラーリは、十分にタイムを出すことができず、ライコネンが4位、ベッテルに至っては9位になってしまいました。もう、雨の罠に嵌まってしまったとしか言いようがありません(-_-;) 対照的なのが、メルセデスです。微妙な天候にもあわてず騒がず盤石の対応。そもそも、フェラーリとは同じタイヤであれば0.5秒程度のタイム差がある様子なので、慌てる必要がないのかも知れませんが‥‥‥。決勝レースでも、メルセデスが優位に立っているのは間違いありません。
フェラーリが沈んでくれたせいもありますが、トロロッソ・ホンダは健闘しました!
ハートレーが6位、ガスリーが7位グリッドを獲得しました!
非常にドライバーに技量を要求するレイアウトで、ドライバーに人気の高い鈴鹿サーキットですが、古いコースなのでコース幅が狭く、抜きどころは少ないです。明日の決勝レース、しっかりと粘れば、2台入賞が現実となるかもしれませんね。ホンダのPU(エンジン)スペック3、馬力ではルノーを抜いたという話もありますが、かなり手ごたえありです!!
日本(鈴鹿)GP決勝レースは、10月7日(日)14:10スタートです。