みなさん、こんばんは。くにんです。
いよいよ、これから冬本番ですね。僕の住んでいるところでは年に数回しか雪が降らず、それも積もるか積もらないかという程度なので、雪が降ると子供たちが大はしゃぎします。でも、北の方の豪雪地域にお住みの方だと、雪が降ると「あぁ今年も大変な時期が来たなぁ」とお感じになるのかも知れませんね。僕にとって冬とは、日本の広さを実感する季節でもあります。(^-^;
今回は、通勤通学の途上でも気軽に読むことが出来る、電子書籍をご紹介したいと思います。
「鈴木誠の怪談100物語 0話~10話」(作:本気で本 イラスト:草餅兎 アシスタント:長女)
「怪談」というと、幽霊に呪われたり、怪物に追いかけられたりして、人が恐怖を感じる物語、を想像されるかもしれません。
でも、この「鈴木誠の100物語」は、そのような「恐怖」をテーマにした「スリラー」、あるいは、「ホラー」ではありません。主人公の霊能力者、鈴木誠が体験する心霊現象を通じたちょっと不思議な物語、いつもと違った角度から日常を捕らえる物語です。それは、広い意味の「ファンタジー」あるいは「ミステリー」と言えるのかもしれません。仮に朝の通勤通学の電車の中で読んだとしても、嫌な気持ちで一日を過ごす羽目になることはありません。むしろ、その後の日常生活の中で、今までとは違う何かに気付くきっかけをくれる、そのような作品です。
一話一話は、2000字から4000字ほどに、短くまとめられていますので、気軽に楽しむことが出来ます。また、草餅兎さんが描かれるイラストがとても味のあるもので、本作の「ホラー」や「スリラー」ではない、「ファンタジック」で「ほっこり」とさえしてくるような世界を、うまく表現してくれています。
本作は、本さんがはてなブログに投稿されていた作品を、電子書籍としてまとめたもので、「100物語」は現在進行中です。電子書籍としてまとめた過去の作品は、ブログでは読むことが出来ませんが、近作は読むことが出来ます。「100物語」は基本的に一話完結になっていますので、近作から読んでも十分に楽しむことが出来ます。まずは、ブログで近作を読んでみて、もしお気に召されたら、電子書籍を購入されるというのはいかがでしょうか。
著者の本気で本さんは、ブログを通じて知己を得て仲良くさせていただいている、創作好きのお仲間、お友達です。若くして脳出血で倒れるという大変な経験をされた後に、長女さん(ペンネームであって職場の同僚とのこと)のサポートを受けて書かれたのが、この「鈴木誠の100物語」です。でも、この作品は、そのような背景を考えに入れずとも、自信をもってお勧めできる良作だと思います。