ぼちぼちメモ

F1等の趣味や日常生活での気軽なメモです。小説や詩をまとめた「コトゴトの散文」というブログもやっています。「月の砂漠のかぐや姫」という長編物語も連載中です。

eスポーツの課題

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 みなさん、こんばんは。くにんです。

 もう、今年も残すところ、約2週間のみになりました。この時期になると、子供たちは、サンタさんが何をプレゼントしてくれるか、そわそわ、ドキドキ、しているでしょうね。(*^-^*)

 

「eスポーツ」で日本人選手が大会で優勝し、1億円を超える賞金を獲得した

とのニュースがありました。

headlines.yahoo.co.jp

 

 「eスポーツ」って最近よく聞きますよね。

 一般社団法人日本eスポーツ連盟によると

「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。

とのことです。

jesu.or.jp

 

 

 海外では、既に大きな大会がいくつも行われていて、賞金やスポンサーフィーなどで生活しているプロもいるそうですし、日本でも前述のような大会が開かれるなど、少しずつではありますが、ブレイクの芽が育ちつつあるようです。子供たちの間では、将来なりたい職業として、意識されつつあるようですしね。

 

 しかし、このeスポーツが、もっと一般に認知され、通常のスポーツと同様に社会に広く根付いた大樹になるには、大きな課題があると思います。

 それは、よく言われるような「ゲームに対する偏見」ではありません。

 eスポーツの抱える大きな課題は「プラットフォームであるゲームの認知度」

だと考えます。

 つまり、大会などで使用されるゲームそのものに馴染みがない人が、プロの人のプレイを見ても、その凄さに気付くことが難しいのではないか。それは、そのプレイに感動する、心が動かされることが難しいということにつながるのではないか、ということです。

 

 現実の世界のサッカーの試合を見て、ロナウドが難しいパスをいともたやすくトラップし、相手ディフェンダーを見事なフェイントで置き去りにし、素晴らしいシュートを相手ゴールに叩き込んだ場合、それを見た人は、自分がボールに触れた体験を基に、あるいは、他のサッカー選手のプレイを見た経験を基に、それがどれだけの技術に裏付けされた稀有なプレイであるかを直感的に感じ、それに心を動かされるのではないでしょうか。

 しかし、eスポーツのサッカーゲームの大会で、プロの方が操る「ロナウド」が、パスをトラップし、相手ディフェンダーを見事なフェイントで置き去りにし、素晴らしいシュートを相手ゴールに叩き込んだとしても、仮に僕がその場面を見た場合は、凄いとは思っても、現実のサッカーを見たときのような感動は覚えないでしょう。

 なぜなら、僕は、そのゲームをプレイしたことがないので、そのプロの方の凄さが表面的にしかわからない。また、他の人のプレイを見たことがないので、その人が操る「ロナウド」が、他の人が操る「ロナウド」とどう違うのかが、わからないのです。

 

 個人的には、「eスポーツ」は、この先広がっていくものだと思っています。ただ、その広がりが、「一部」に留まるか、「広く」盛り上がるかは、このプラットフォーム(試合に使うゲーム)の育成、広がりに掛かっていると思います。

 ただ、ゲームの世界は日進月歩で技術が進んでいるため、すぐに新しいゲームが出てしまいます。これは、ゲームをするプレイヤーとしては嬉しいことなのですが、前述の「プラットフォーム」として、ゲームを育て、広げることを考えると、難しいところだと思います。

 

 将棋や囲碁が、プロというシステムを維持してこれた理由の一つは、基本的な対局のルールが不変であり、一般の人に、広くそのルールが浸透している、つまり、プラットフォームであるゲーム(失礼して、ここではゲームと表現します)が広がっていることだと思います。だからこそ、プロの対局に多くの人々が興味を示し、その腕前に感動をするのですし、多くの人が興味を持つからこそ、スポンサーが付き、プロという制度が保たれるのです。

 

 Wi-fiなどの普及により、一度に多人数で対戦を行うゲームが生まれていますし、1対1で対戦するゲームでも、ネット経由での対戦が可能になって来ています。後は、何年でも基本的なルールを変更せずに遊ぶことのできるゲームが、大ブームになって皆がそれに触るようになれば‥‥‥。

 その時こそが、プロのeスポーツが、本格的に広がる時なのだと思います。