みなさん、こんばんは。くにんです。
F1史上最多の年間21戦開催だった2018年シーズンも、終わってしまいました。
なんだかんだありましたが、面白いシーズンだったと思います。TOP3チームと中団チームにはっきりと分かれてしまいましたが、それぞれのカテゴリー(苦笑)の中は混戦で、GPごとに得意不得意があって、いくつものバトルが見られました。
今回は、その2018年シーズンを、ざくっと振り返りたいと思います。
ドライバーズチャンピオン ルイス・ハミルトン
ハミルトンは、これで5度目のチャンピオン獲得です。F1史上で、この記録の先にいるのは、7度タイトルを獲得した、あのミハエル・シューマッハしかいません。デビュー当初から「速い」ドライバーでしたが、若者らしい感情の揺れも見られました。しかし、今のハミルトンは速さと知性を兼ね備えた「強い」ドライバーです。来シーズンも、チャンピオン争いの主役の一人であることは、間違いないでしょう。
ドライバーズ選手権の2位はベッテルなのですが‥‥‥、正直、ドライバーズ選手権に関しては、チャンピオン以外は皆敗者、2位以下の順位はあまり取り上げられないのが実情です。(^-^;
コンストラクターズ(チーム)チャンピオン メルセデス
メルセデスが今年もチャンピオンを獲得しました。今のPU(エンジン)、ターボハイブリッドになってから5年連続のタイトル獲得です。今年は、シーズン前半にフェラーリに先行される場面もありましたが、きっちりとチームの統制を取り、勝てるレースではしっかりと勝ち、勝てないレースではダメージを最小限に留めました。チャンピオンにふさわしい、いい意味の「レース屋」でした。
F1 2018年シーズン コンストラクターズ順位
順位 チーム(エンジン) ポイント
1 メルセデス(メルセデス) 655
2 フェラーリ (フェラーリ) 571
3 レッドブル(タグホイヤー) 419
4 ルノーF1チーム(ルノー) 122
5 ハースF1チーム(フェラーリ) 93
6 マクラーレン (ルノー) 62
7 レーシングポイント・フォースインディア(メルセデス) 52
8 ザウバー (フェラーリ) 48
9 トロロッソ(ホンダ) 33
10 ウイリアムズ (メルセデス) 7
〇くにんメモ 各チームへの雑感
■メルセデス(メルセデス)(1位)
(ドライバー)ルイス・ハミルトン(1位)、バルテリ・ボッタス(5位)
前述のように、盤石のチーム運営と成熟したエースドライバーの組み合わせで、ドライバーズ&コンストラクターズの2冠を達成。
一方で、不調だったのはバルテリ・ボッタス。それだけの良い体制、車があるのだから、5位というのは、本人も大いに不満でしょう。第4戦アゼルバイジャンGPでは、ボッタスに優勝のチャンスがあった、というか優勝が目の前に来ていたのですが、他車のクラッシュでばらまかれた破片(デブリ)を踏んでリタイヤ‥‥‥。「まさかあんなところにデブリがあるなんて」と頭を抱え込むボッタスの姿が印象に残っています。
来シーズンも、体制は不変です。ただし、メルセデスエンジン陣営の控えドライバーに、実力のあるエステバン・オコンが付きましたから、ボッタスはチームに残るための正念場になります。
■フェラーリ(フェラーリ)(2位)
(ドライバー)セバスチャン・ベッテル(2位)、キミ・ライコネン(3位)
前半は、ドライバーズ&コンストラクターズ選手権をリードする場面があり、ここ数年のメルセデス一強時代がついに終わるのかと、思わせるほどの活躍でした。しかし、夏のドイツGPあたりから、調子がおかしくなり‥‥‥。チーム、ベッテルともに焦りからとみられるミスが頻発しました。
またシーズン後半のアップデート(開発)にも失敗。せっかく投入した新パーツを取りやめにして、前のものに戻すなどの場面も見られました。ここ数年来なかったチャンスを目の前にして、力が入りすぎたのかも知れませんが、メルセデス&ハミルトンのきっちりとした動きに見劣りしたのは事実です。そんな中、ベテランのライコネンは、良いドライブを見せていました。若干、ベッテル中心のチームから、レース戦略で後回しにされていたようなところも、あったような気もしますが(笑)
来シーズンは、ライコネンはザウバーへ移籍します。その後釜に座るのは、今年大ブレークした、ザウバーのシャルル・ルクレールです。今年のベッテルにはメンタル面でもろさが見られただけに、来シーズンのフェラーリのマシン次第では、ハミルトンへの挑戦者となるのは、ルクレールであってもおかしくないと、僕は楽しみにしています。
■レッドブル(ルノー)(3位)
(ドライバー)ダニエル・リカルド(6位)、マックス・フェルスタッペン(4位)
ここ数年、レッドブルのキャラクターは「空力最強のシャシー(車体)を持つが、非力なエンジンのため苦しむ」です。今シーズンも、TOP3チームの一角を占め、数度の優勝を達成したものの、チャンピオンシップ争いはできませんでした。
リカルドは、持ち前の素晴らしいオーバーテイクを何度も見せてくれましたが、シーズン後半は度重なるマシントラブルで、まともに完走すらできない状況でした。一方、フェルスタッペンは、今年こそはと力が入りすぎたのか、シーズン前半はオーバードライビングが見られました。でも、モナコGPで高い授業料を払い、力を抜いたドライビングを覚えたあとは、見違えるようなドライブを披露していました。
来シーズンは、リカルドはルノーへ移籍。後釜は、レッドブルの弟チームであるトロロッソから昇格するピエール・ガスリーです。そして、レッドブルの来シーズンと言えば、PU(エンジン)がルノーからホンダに変更されます。今シーズンのトロロッソ・ホンダは、今シーズン用のマシンの設計が、相当程度進んだ段階での決定でした。しかし、今回は充分に開発時間が持てるスケジュールです。また、中団勢のトロロッソとTOP3チームのレッドブルでは、車体の持つ能力、チームの持つ能力が違います。来シーズンのホンダ、期待大です! 逆に、ここでこけたら言い訳できません。どれだけ悪くても、TOP3の地位は確保しないと‥‥‥(>_<)
今回は、TOP3チームまで。次回は残りの中団7チームについて、書きたいと思います。では、急に冷え込む予報ですが、お風邪など召されませんように!