みなさん、こんにちは。
くにんです。
残暑が厳しいですね。今年から使いだした日傘の有難みを実感する毎日です。(^-^;
現在夏休み期間中のF1ですが、2021年に大幅にレギュレーション変更が予定されています。
その中でも、注目されるのは、コース上での追い抜きを増やすための「シャシー(車体)規定の変更」です。
2021年F1マシンの風洞モデルの画像が公開されましたので、ご紹介します。
今回の変更の大きなポイントは、「グランドエフェクトの活用」です。
速度が速くなると、車体が浮き上がって来て地面に力を上手く伝えられなくなりますし、コーナーでは遠心力で車体が外に振られるので、速度を落とす必要が出てきます。
それに対処する一つの方法は、車の上面を流れる空気を使う方法です。前後のウイングを使って、空気の力で車体を地面に押さえつける、というものです。
比較的簡単な方法なのですが、「空気抵抗が生じる」、そして、「前の車が起こす乱気流の影響を受けやすい」という欠点があります。
この二つ目の欠点が、現在のF1で追い抜きが難しくなっている原因の一つ、とされているのです。つまり、他の車のすぐ後ろにつくと気流が乱れているので、自分の車を下向きに押さえつける力が生じにくい(=速く効率よく走れない)、だから接近戦になりにくい。というわけです。
もう一つの方法が、先ほど出てきた「グランドエフェクトの活用」です。これは、ざくっと考えますと、「車体と地面との間に空気を高速で流して圧力を低下させ、車体を地面に吸い付ける」というもので、「空気抵抗が生じない」、そして、「前の車の乱気流の影響を受けにくい」とされています。
そう考えると、グランドエフェクトの方が絶対的に有利ですよね。でも、2021年改定で活用されるということは、現在はそこまで活用されていないと言えます。
それは、「グランドエフェクトカーは危ない」からです。
車体の下部を密閉して地面に吸い付いているグランドエフェクトカーは、何かの拍子にその密閉が崩れてしまうと、一気に下向きの力が失われてしまうのです。
過去には、F1にグランドエフェクトカーが登場し、大活躍した時代があったのですが、大きな事故が相次いだ結果、その力を制限するように規則が改定されて今に至っているのです。
コースには起伏(バンプ)があってマシンも上下しますし、コーナーには縁石もあって車体が斜めになることもあります。また、他車と接触して浮き上がることもあるでしょう。もちろん、F1の規則改定には様々な知識を持った方が関わっているのでしょうから、そのようなことは100も承知、安全性を担保した形でレースが行われると信じていますが・・・・・・。
大きな事故につながることがなければ良いのですが、と心配です。
逆に、事故を防ぐためにどのような点に工夫が凝らされているか、というところに技術的な興味も沸いてきますね(^-^;
F1ファンそれぞれに、色々な意見があると思いますが、個人的にはこのような規則改定の方向は「二兎を追っている」のではないかと思います。つまり、「スピード」と「追い抜きの増加」です。
もちろん、F1はモータースポーツの最高峰であってほしいのですが、そろそろ、過去のラップタイムの更新にこだわるのは、やめても良いのではないかと思います。
追い抜きを増加したいのであれば、「コース幅の拡大」(これはコース側の協力が必要ですが・・・)、「車幅の縮小」(スピードは遅くなりますが、コースが幅広く使えますし、ドライバーの腕の差がでやすくなると思います)なども検討できないのかなぁと思います。
さて、2019年F1後半戦の開始はもうすぐですね。
第13戦ベルギーGP、やっぱり、注目は夏休みの間に電撃移籍が発表された、アルボン(レッドブル・ホンダ)ですねぇ。頑張れよ! アルボン!!