ぼちぼちメモ

F1等の趣味や日常生活での気軽なメモです。小説や詩をまとめた「コトゴトの散文」というブログもやっています。「月の砂漠のかぐや姫」という長編物語も連載中です。

F1 2020年は予選の代わりにミニレース?

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 みなさん、こんにちは。

 くにんです。

 

 F1のレギュレーションは、2021年に大きな改定が予定されていますが、未だにその詳細は明らかにされていません。

 ですが、F1をもっと盛り上げるためにできることは、2021年を待たずにどんどんと取り入れようと、様々な手法が考えられています。

 

 

 表題にあるように、「決勝レースのスターティンググリッド(スタート位置)を決めるための予選を止めて、ミニレースにしたらどうか」という案が、検討されているようです。

www.as-web.jp

 

 

 現在のF1の大まかなスケジュールを書きますと、

  金曜日・・・練習走行(車のセッティングを検討する)

  土曜日・・・練習走行と予選

  日曜日・・・決勝レース

というような流れです。

 

 観客は、金曜日から観戦可能(もちろんチケットは必要)なのですが、土曜日の予選をもっと盛り上げて、土曜日の集客も増やそうというわけです。

 

 

 

 ざくっとご説明しますと。現在の予選形式は、Q1、Q2、Q3と三段階に分かれています。全20台のうちQ1からQ2へ進めるのは15台、Q2からQ3へ進めるのは10台です。Q1、Q2などのそれぞれの予選では、各マシンは設定された時間内は自由にコースに出たりピットに戻ったりすることができます。

 

 ただし、レースが行われるコースにもよりますが、基本的に後にコースに入った方が有利なのです。というのは、F1マシンが周回することで、コース上のゴミが取り除かれたり路面にタイヤのゴムがついたりして、良いタイムが出しやすい状況がどんどんと整ってくるからです。

 

 そうなると、各チームはできるだけ予選各段階の時間の終わりギリギリに、タイム計測を行おうとしますので、コース上はとても混雑することになります。ときには、他の車に邪魔されて、タイム計測に失敗する車も出てきます・・・・・・。

 

 このような問題は以前から指摘されていたんですが、「この方が複数の車がコースに出て迫力がある」、「多少の紛れがあった方が、決勝レースが盛り上がる」ということで、現在の予選方式は、割と長く続いています。(もちろん細部に微調整はされているのですが)

 

 一時期、一台ずつ順番にコースインしてタイムを計測する(コースインする順番は、何できまっていたかなぁ、すみません、忘れました(;'∀'))、という方式が採用されていたのました。

 でも、この方式では、予選の終盤に各マシンが次々とタイムを塗り替えて順位が決まるという迫力がないですし、コースに来ている観客は、一台が目の前を通り過ぎた後は、次の車が来るまでなにも目にすることができない状態になってしまいます。 

 これらのことから、この方式は数年で廃止になってしまいました。(^-^;

 

 

 

 ある程度の評価はされている、現在の予選形式を見直そうという動きが表面化しているのは、やはり、この間のイタリアGPQ3での問題があるのだと思います。

 

 イタリアGPは超高速コースなので、他車のスリップストリーム(トウ)が非常に有効です。そこで、Q3に残った各車は、「自分はトウを利用したい。でも、他人には使わせたくない」と考えて、「お先にどうぞ合戦」をコース上で繰り広たのです。そして、あろうことか、そのまま時間切れでタイム計測できない車が続出したのでした・・・・・・。

www.as-web.jp

 

 F1は、実はとても人間臭いスポーツなので、個人的にはこういう事態があっても笑って済ませられるのですが、興行側としてはそうもいかないのでしょうね(^-^;

 

 前々からアイデアとしてあった「予選をミニレースに」という話が、急浮上してきたのでした。

 

 実は、今、F1の一つ下のカテゴリーであるF2では、「レース1」、「レース2」という形で、土曜日と日曜日に分けてレースが行われています。

 土曜日のレースの上位はリバースグリッドになって日曜日のレースがスタートし・・・・・などと、F2になじみがない僕には、なかなか、システムが難解です。

 

 今回の「予選の代わりにミニレース」が、どのようなシステムを考えているかわかりませんが・・・・・・。

 心配されるのは、クラッシュですかねぇ。

 スタート直後が一番接触やコースアウトでマシンを壊してしまう機会が多いのですが、「土曜日のミニレースでマシンを壊してしまい、日曜日の決勝レースで走れない」という事態が続出すると、「興業の改善」という目的と正反対の結果になってしまいそうです。

 また、現在は、PUやギヤボックスなどについて、年間使用できる上限数が決まっていますが、これの上限を上げる必要も出てくるかもしれないですね。そうすると、コスト的な問題も・・・・・・。

f1-gate.com

 

 

 どうしても、何かを変えるときには、ネガティブな方に考えが行ってしまいがちですが、この案が今後どうなっていくのか、非常に興味深いですね。

 

「まずはどうなるか見てみましょう」(F1のインタビューなどでよく聞く表現(笑))