ぼちぼちメモ

F1等の趣味や日常生活での気軽なメモです。小説や詩をまとめた「コトゴトの散文」というブログもやっています。「月の砂漠のかぐや姫」という長編物語も連載中です。

F1 2019年第15戦シンガポールGP ベッテルが久々の優勝! フェラーリが1-2フィニッシュを決める!!

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 みなさん、こんばんは。くにんです。

 

 9月2回目の三連休ですね。F1決勝レース開催日の次の日が休みだと、ゆっくりとTV観戦ができて、とても有難いです。( ´艸`)

 

 さて、F1 第15戦シンガポールGP決勝レース結果です

 

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ja.espnf1.com

 

 

 

〇くにんメモ

 シンガポールGPは市街地コースで、比較的抜きにくいコースです。ただ、コースサイドがすぐにコンクリートの壁ですし、トラブルがあったマシンが車を止めるスペースもないので、何かが起きると直ぐにセーフティーカーが入ります。

 ある意味、ドライバーが自分の力で順位を上げるのは難しいけれど、セーフティカーが入るタイミング(つまり、運の良し悪し)に、順位が大きく左右されるレースと言えるかもしれません。

 

 

◆フェラーリ、戦前の予想を覆して、1-2フィニッシュ!

 前述のように、シンガポールGPは市街地コースで、低速コースです。今シーズンのフェラーリは、エンジンパワーはあるものの、ダウンフォースの絶対量が少なく、高速コースを得意とし、低速コースは苦しんできました。

 そのため、超高速コースで開催された前戦イタリアGPでは勝ったものの、このシンガポールGPでは苦戦すると思われていたのです。僕も、ここはダウンフォースが多いメルセデスに、レッドブルが何とかついて行く、フェラーリはその後ろ、と考えていました。

 

 ところが、予選、決勝を通じて、フェラーリの2台ともが、強力なぺースを発揮しました。

 ここに持ち込んだ新型ノーズで、ノーズ下の空気の流れを整える「ケープ」(スカパー解説陣は「イカヒレ」と言っていますが、なるほど言い得て妙です(笑))を導入してきたようですが、これの効果なんでしょうか。

www.as-web.jp

jp.motorsport.com

 

 低速コースでも力を発揮できるようになったフェラーリ、残されたレース数は少ないですが、王者メルセデスの強力なライバルになりそうです。

 もう少し早くこれができていれば、ドライバーズチャンピオンシップも盛り上がったのでしょうが・・・(^-^;

 

 

 

◆チームオーダーについて(フェラーリ)

 今回のレースでは、序盤は、TOPから、ルクレール(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、ベッテル(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)・・・という隊列になりました。

 いつもと違うのは、各車の間隔が約1秒前後と短く、また、TOP6とそれ以下の中団グループとが、離れていなかったということです。

 

 いつもであれば、フェラーリ勢の上位者であるルクレールからピットストップ(タイヤ交換)するところですが、今回の場合は、ピットアウトした時に中断グループの中に戻ることになってしまいそうでした。

 そうすると、中団グループのペースに合わせて走っている間に、ハミルトンがピットストップを遅らせて、クリーンな空間を速いペースで走ることで、ルクレールを抜くことができるかもしれません。(オーバーカットと言います)

 ルクレールの位置と中団グループの位置、そしてハミルトンの動向が絡まり合って、非常に難しい状況でした。

 そうこうするうちに、4位のフェルスタッペンがピットストップ(タイヤ交換)へと動きそうになったので、アンダーカットを避けるために、フェラーリはベッテルをピットへ呼び寄せます。アンダーカットとは、後ろについている車がタイヤ交換を先に行って、フレッシュなタイヤでタイムを稼ぎ、古いタイヤで走行を重ねた先行車がタイヤ交換に入った時には前にいる、という抜き方です。

 

 数週後に、ルクレールとハミルトンもピットイン(タイヤ交換)をするのですが・・・、あれあれ、ベッテルが首位にいるではありませんか。

 なんと、一気に3位から1位まで、アンダーカットで上がってしまったのです。

 ピットイン(タイヤ交換)のタイミングはチームからの指示によりますし、通常は上位走行車に優先権があります。ピットストップを待たされた挙句、アンダーカットされたルクレールは怒りますよねぇ(^-^;

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 意図せずにこのような状況が生じた場合は、アンダーカットした方がポジションを返す場合もあるのですが、今回はそのような指示はありませんでした。

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 うーん、微妙ですねぇ。同じチームですし、チームの指示に従って生じた結果なら、ポジションを返してやっても良かったようにも思えますが・・・。ここまで勝利に見放されていて、焦りが見えるベッテルの自信回復を優先したようにも、僕には思えました。(チームとしての戦力アップを考えるならば、それも必要な判断なのかもしれませんが)

 

 

 

◆チームオーダーについて(メルセデス)

 ハミルトンがピットアウトする前に、ボッタス(メルセデス)に対して「もっと遅く走れ!」との指示が飛びました。

 これには、ハミルトンがピットアウトした時に、そのままではボッタスとアルボン(レッドブル)の後ろになってしまいそうだったので、彼がボッタスの前に出られるようにという意味がありました。

 いやー、厳しいですね、メルセデス。

 

 事実上、ドライバーズチャンピオンシップはハミルトンが独走でライバルもいないですし、コンストラクターズでもメルセデスが絶対的に有利なので、ここまでしなくてもと思うのですが・・・・・。

 これを粛々と受け入れてくれるというところで、ボッタスはメルセデスに評価されているのかも知れないですね。個人的には「俺にもまだ、数字上はハミルトンを抜いてチャンピオンになる可能性があるのに、何を言っているんだ」と、ボッタスに奮起して欲しいところなのですが(^-^;
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◆ルールの解釈について

 今回、リカルドがパワーユニット関連の規則違反で、予選結果から除外されました。これは、極々わずかな数値違反で、意図したものではなく、アドナンテージも得ていないことから、非常に厳しい裁定に思えます。

www.as-web.jp

 

 この間も、アルファロメオで同じように、非常にわずかな規則違反に対して厳しい裁定がありました。

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 しかし、個人的には、ルールは厳密に当てはめられるべきで、今回のリカルドへのペナルティは、正しい判断だと思います。(厳しいですが!)

 「数値が少なかったから問題なし」とすると、「どこまでが少なくて、どこからが多いのか」という問題が生じてしまいます。また、「意図していないから問題なし」とすると「意図していたか、意図していなかったのか」という、非常に難しい判断が必要となります。

 確かに、今回のリカルドのケースは、当該予選ラップのタイムを取り消しにすれば足りるとは思うのですが、「違反したマシンを予選から除外する」という規則があったのならば、それに従わざるを得ません。これを、「今回は問題なし」とすると、次に他のチームが問題を起こしたときに「ルノーは良くてなぜうちのチームはダメなのか」と、政治的な問題に発展しかねません。

 「問題のある規則は改定する」べきであって、「問題のある規則は、恣意的に運用して解決する」というのは、良い方法とは思えないのです。

 でも、次回までに「当該ラップの結果を取り消し」に、ルールを変更して欲しいな、と思いました。(^-^;

 

 

 

◆レッドブルは優勝ならず

 今回は、レッドブルに合ったコースなので、優勝も狙えるのではと思われていましたが、残念ながら、そのチャンスはありませんでした。

 事前のシミュレータに問題があり、イニシャルセッティングが合わなかったとのことですが、残念です。

 でも、3位入賞でも立派な成績ですけどね!!

f1-gate.com

 

 

 さて、夏休みの影響で、9月のF1は4レースも開催されます。まだまだ、大忙しです。

 次のロシアGP決勝レースは9月29日(日) 連戦です!