こんにちは、くにんです。
F1の2018年シーズン開幕まで、まだ少し間がありますが、御同好の皆様、いかがお過ごしでしょうか、今年初のF1関係の投稿です。
■F1になじみのない方へ簡単に説明
F1は「車のレース」ということは、知ってらっしゃる方が多いと思います。車(マシン)を構成する主な要素は3つ。「車体(シャシー)」、「エンジン(PU:パワーユニット)」、そして「ドライバー」です。
2018年シーズンの参加は全10チームで、各チーム2名のドライバーが出場します。世界中のコースを転戦しながら、各レースで得たポイントを総合して、ドライバーズチャンピオンとコンストラクターズチャンピオン(チーム単位での優勝争い)を争います。
なお、現在F1では、単なるエンジンではなく、車の発熱等から動力を回生する装置と組み合わせたPU(パワーユニット)が使用されていますが、この記事ではわかりやすいように、以下「エンジン」と表記します。
■2018年シーズンのエンジン選択状況
大きな期待を受けて契約したものの満足な結果を出せず、2017年でマクラーレンチームとホンダエンジンが契約を解消しました。マクラーレンはルノーエンジンと、ホンダはトロロッソチームと契約した結果、2018年のエンジン選択状況は次のようになっています。
・メルセデスエンジン(3チーム)
メルセデス、フォース・インディア、ウイリアムズ
・フェラーリエンジン(3チーム)
フェラーリ、ハース、ザウバー
・ルノーエンジン(3チーム)
ルノー、レッドブル、マクラーレン
・ホンダエンジン(1チーム)
トロロッソ
■各エンジンの性能差
現在F1で使用されている各エンジンの性能差はどの程度なのでしょうか。
F1-Gate.comの記事によると、
・メルセデス・・・・949馬力
・フェラーリ・・・・934馬力
・ルノー・・・・・・907馬力
・ホンダ・・・・・・860馬力
とのことです。
馬力だけがエンジン性能のすべてではないものの、トップのメルセデスと最下位のホンダの間には、大きな性能差が存在することがうかがえます。
■「道具」に影響を受けることの是非について
「エンジン性能でレースが決まってしまうのはつまらない」という見方もあると思います。しかし、F1の参加チームは「コンストラクター」であって自チームで車体を作ることが義務付けられていること、そして、コンストラクターズチャンピオンシップを争う競技でもあることから、僕は、F1は「道具」の影響があるものと考えています。
また、数年前の「車体(シャシー)」の空力全盛時代に、空力性能が良いシャーシーを作成した1チームだけが飛びぬけていたシーズンに比べれば、今の状態の方がまだ混戦で観ていて面白いです。メルセデスエンジンが最強エンジンですが、2017年のドライバーズランキング2位になったのは、フェラーリエンジン使用のベッテルだということも、混戦であった証です。
■エンジンから見た2018年シーズン注目チーム
今シーズンは、エンジンに関する大きな規約変更がないので(1シーズンに使用できる上限基数が厳しくなりますが)、各エンジンの性能差は若干縮まる方向になるとは思いますが、勢力図に大きな変化はないと思われます。
注目は、エンジンが変わった3チームです。
・ザウバー・・・・・1年古いフェラーリエンジン ⇒ 最新式フェラーリエンジン
・マクラーレン・・・ホンダエンジン ⇒ ルノーエンジン
・トロ・ロッソ・・・ルノーエンンジン ⇒ ホンダエンジン
ザウバーは、1年型落ちエンジンが最新エンジンになるのですから、地力アップは間違いなしです。同じフェラーリエンジン使用のハースとガチンコの勝負になりますね。
マクラーレンは、「ホンダエンジンに足を引っ張られた」と言い続けてきました。ルノーエンジンに変わった以上、真価が問われるシーズンになります。とは言え、同じエンジンを使用するチームが、実力チームであるレッドブルとルノーワークス、どこにベンチマークを置いたものかが難しいです。(^-^; ルノーワークスチームとの勝負になるのでしょうか。
トロ・ロッソは今年ホンダエンジンにスイッチしますが、正直チームの規模はマクラーレンに劣ります。シャシーとエンジンをうまく開発して、毎レース、ポイント争いに参加出れば上々というところでしょうか。2017年シーズンのエースドライバーだったサインツJr.がルノーに移籍してしまったので、2018年シーズンは新人ドライバー2名体制になります。常識的に考えれば、マシン開発に優れた経験あるドライバーが1名欲しいところですが・・・。なんとか、頑張ってほしいですね。
■F1はシーズンオフも楽しい
もうすぐ、各チームの新車がぞくぞくと発表されます。
シーズンが始まってしまうと、各チームの戦力差がはっきりしてしまいますから、色々な情報などから「このチームは今年伸びそうだな」とか「今年のこのマシンは速そうだな」とニマニマ想像(妄想)するのは、シーズン前だけの楽しみかもしれませんね。
昔に比べれば、F1に関する情報は、シーズンオフでもネットで簡単に、オンタイムで手に入りますから、楽しみは尽きません。