みなさん、こんばんは。くにんです。
第7戦カナダGP決勝レースが終了しました。第6戦はモナコGPで、第8戦はフランスGPです。
F1は車と機材と多数のスタッフが必要になるスポーツです。日本人の感覚だと、ヨーロッパから北米カナダへ渡り、そしてまたヨーロッパへ帰るのは、さぞかし大変だと思うのですが、ヨーロッパの人の感覚はどうなんでしょう。
北米は大西洋を越えたお向い位の感覚なんでしょうか。日本人が太平洋を越えてのお向かいである北米に感じる距離感よりは、「近い」という感覚だとは思うのですが(^-^;
カナダGPが行われるコースは、川の中州に作られたもので、高速コースであるものの、コースのすぐ脇にコンクリートの壁が建っているため、大きな事故が多いのが特徴です。特に最終シケイン(14,15コーナー)脇にある壁は何人ものチャンピオンが餌食となったため「チャンピオンズ ウォール」と呼ばれています。
さて、今年は誰がチャンピオンズ ウォールの餌食になるのでしょうか。(^-^;
F1 第7戦カナダGP決勝レース結果です。
順位 ドライバー チーム(パワーユニット)
1 ルイス ハミルトン Mercedes(Mercedes)
2 セバスチャン ベッテル Ferrari (Ferrari)
3 シャルル ルクレール Ferrari (Ferrari)
4 バルテリ ボッタス Mercedes (Mercedes)
5 マックス フェルスタッペン Red Bull (Honda)
6 ダニエル リカルド Renault (Renault)
7 ニコ ヒュルケンベルグ Renault (Renault)
8 ピエール ガスリー Red Bull (Honda)
9 ランス ストロール Racing Point (Mercedes)
10 ダニール クビアト Toro Rosso (Honda)
11 カルロス サインツ Jr. McLaren (Renault)
12 セルジオ ペレス Racing Point (Mercedes)
13 アントニオ ジョビナッツィ Alfa Romeo (Ferrari)
14 ロマン グロージャン Haas (Ferrari)
15 キミ ライコネン Alfa Romeo (Ferrari)
16 ジョージ ラッセル Williams (Mercedes)
17 ケビン マグヌッセン Haas (Ferrari)
18 ロバート クビサ Williams ( Mercedes)
dnf アレクサンダー アルボン Toro Rosso (Honda)
dnf ランド ノリス McLaren (Renault)
〇くにんメモ
まず、予選でチャンピオンズ ウォールに関連したインシデントがありました。
3回に分けられている予選。その2回目(Q2)の最後の時間帯、ここまで、予選3回目に進むだけのタイムを計測していないレッドブル・ホンダのフェルスタッペンが最後のアタックに挑んでいました。TOP3チームの一角を占めるレッドブル、元々地力はあります。順調にセクターごとのタイムを刻んでQ2突破確定かと思われたその時、なんとフェルスタッペンの前を走っていたハースのマグヌッセンが、チャンピオンズウォールに激突し大破! そのままQ2は終了してしまい、フェルスタッペンは力を発揮できずにQ2で敗退となってしまたのでした・・・・・・。
予選PPは、今シーズンは初めて、フェラーリのベッテルが取りました。2番手にメルセデスのハミルトン、3番手にフェラーリのルクレールが付けます。
カナダGPは長いストレートをシケインでつないだようなコースで、エンジンパワーが重要になります。今シーズン全勝を続けるメルセデスに、フェラーリが一矢報いることが出来るとすればココと言われていましたが(ココでダメなら他でもダメとも言う)、決勝レースはどうなるでしょうか。
スタートは特に混乱もなく終わり、予選順位どおりの、ベッテル・・・ハミルトン・・・ルクレールの隊列になります。この上位3台はいずれもミディアムタイヤですが、このタイヤではベッテルはハミルトンに対して、余裕を持って走れるようでした。
しかし、それぞれがタイヤ交換を済ませハードタイヤになった後で、状況が変わりました。このタイヤではハミルトンに分があるようで、ベッテルは激しく追い上げられるようになります。
そして48週目のターン4で、ベッテルはコース外側にはみ出すミスをしてしまいます。そのままグラベルを突っ切ってコーナーを若干ショートカットする形でコースに復帰するのですが、この時にコースを走ってきたハミルトンに接触しそうになります。何とか接触は免れるのですが、ハミルトンの図った追い越しはなりませんでした。
この一連のベッテルの動きが審議となり、コースオフした後の復帰の動きが危険だったとして「5秒のタイム加算」ペナルティが課せられることになりました。
こうなると、ハミルトンはベッテルを抜く必要がありません。ベッテルの直後につけていればいいのです。また、ベッテルにはハードタイヤでハミルトンに5秒以上の差をつけるだけの速さはありませんでした。
最後は、見た目順位はベッテル・・・ハミルトンでゴールしましたが、優勝はハミルトンになるという、ちょっとわかりにくい結果になりました。国際放送でも、一時、「優勝者ベッテル」と放送されたほどです(^-^;
ベッテルは、自分の動きはコースオフした一連の動きであり、あれ以外には動きようがなかった。どうしてペナルティが付くんだと怒り心頭の状態で、レース終了後の車を止める場所を無視して、即座にレースコントロールに抗議に走っていました。おまけに、止まっていたハミルトン車の前の「1」の標識を「2」に入れ替えて、本来はハミルトンは2位だとアピール。怒りを爆発させていました。
うーん、このベッテルとハミルトンのインシデントが、今回のカナダGPのハイライトなのは間違いないのですが・・・・・・。微妙ですねぇ。個人的にはベッテルの言うこともわかります。「レーシングアクシデントとして処理してお咎めなし」でも良かったと思います。ただ「安全」に関してはF1は厳しいんですよね。特に今回はベッテルが単独コースオフしたのがきっかけなので、「自分でミスしたんだから、他車に迷惑かけるぐらいなら、そうならないように大幅に減速して戻りなさい」というのが原則なんですよね。それができる状況だったかどうか、ですねぇ。コースの形状にもよるでしょうし・・・・・・。元F1ドライバーでもいろいろ意見があるようですね。
まぁ、ベッテルもハミルトンに対してのわだかまりはないようなのが、唯一の救いですね。
結局、この高速レースもメルセデスが制しました。これは本当にメルセデスチームがシーズン完全制覇するんじゃないかという勢いですね。
一方で、メルセデスチームのボッタスが、ハミルトンに比べて元気がなかったのが気になります。コンストラクターズ(チーム)選手権は、もうメルセデスで決まったようなものなので、せめて、ドライバーズ選手権は独走にならないように、現在2位のボッタスに頑張ってほしいのですが(>_<)
〇次戦は再び大西洋を渡ってヨーロッパに戻ります。
第8戦フランスGP決勝レースは、6月23日(日)です。