ぼちぼちメモ

F1等の趣味や日常生活での気軽なメモです。小説や詩をまとめた「コトゴトの散文」というブログもやっています。「月の砂漠のかぐや姫」という長編物語も連載中です。

F1 2018年第4戦アゼルバイジャンGP決勝 大荒れのサバイバルレース 優勝はハミルトン トロロッソホンダは生き残って10位入賞

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 みなさん、こんばんは。くにんです。

 国歌にもいろいろありますが、アゼルバイジャンの国歌も独特です。後半で連呼される「アゼルバイジャン」のメロディーは、とても心に残ります。

 

F1 2018年 第4戦アゼルバイジャンGP決勝レース結果

順位 カー
ナンバー
ドライバー チーム PU
(エンジン)
リタイア原因 ポイント
1 44 ルイス ハミルトン Mercedes Mercedes   25
2 7 キミ ライコネン Ferrari Ferrari   18
3 11 セルジオ ペレス Force India Mercedes   15
4 5 セバスチャン ベッテル Ferrari Ferrari   12
5 55 カルロス サインツ Jr. Renault Renault   10
6 16 シャルル ルクレール Sauber Ferrari   8
7 14 フェルナンド アロンソ McLaren Renault   6
8 18 ランス ストロール Williams Mercedes   4
9 2 ストフェル バンドーン McLaren Renault   2
10 28 ブレンドン ハートレー Toro Rosso Honda   1
11 9 マーカス エリクソン Sauber Ferrari    
12 10 ピエール ガスリー Toro Rosso Honda    
13 20 ケビン マグヌッセン Haas Ferrari    
14 77 バルテリ ボッタス Mercedes Mercedes パンク  
DNF 8 ロマン グロージャン Haas Ferrari クラッシュ  
DNF 33 マックス フェルスタッペン Red Bull TAG クラッシュ  
DNF 3 ダニエル リカルド Red Bull TAG クラッシュ  
DNF 27 ニコ ヒュルケンベルグ Renault Renault パンク  
DNF 31 エステバン オコン Force India Mercedes クラッシュ  
DNF 35 セルゲイ シロトキン Williams Mercedes クラッシュ  

ja.espnf1.com

 

〇くにんメモ

 とても狭い市街地コースで行われる本レース。予想通りの荒れた展開のサバイバルレースとなりました。

 スタート直後から、上位下位で複数のクラッシュがあり、いきなりのセーフティーカー導入となります。ライコネンはクラッシュの影響で早々にPIT STOPを行い順位を下げます。

 長いセーフティーカー周回が終了した後しばらくは、比較的穏やかにレースがすすみます。

【上位位置関係】ボッタス…ベッテル…ハミルトン…フェルスタッペン…リカルド…ライコネン

 

 中盤から終盤へ差し掛かるころに、レッドブルチーム同士で4位を激しく争っていたフェルスタッペンとリカルドですが、リカルドがオーバーテイクを成功させます。さすがオーバーテイクメーカー。

【上位位置関係】ボッタス…ベッテル…ハミルトン…リカルド…フェルスタッペン…ライコネン

 

 ところが、リカルドとフェルスタッペンの両者がタイヤ交換を終えると、再びフェルスタッペンが前にいます。リカルドはタイヤ交換を終えた直後、タイヤがあったまっていないためタイムロスがあった模様です。

【上位位置関係】ボッタス…ベッテル…ハミルトン…フェルスタッペン…リカルド…ライコネン

 

 今度は、フェルスタッペンがタイヤ交換直後でタイヤがあったまっていない状態です。「もう一度やり直しだ」とチームに無線連絡をして追い抜きにかかるリカルド・・・・・ここで、フェルスタッペンに追突! そのまま両者リタイア!! 散らばった破片を片付けるためにセーフティーカーが導入されます。

【上位位置関係】ボッタス…ベッテル…ハミルトン…ライコネン

 

 この段階で、トップのボッタスはタイヤ交換のためもう一度PIT STOPが必要でしたが、ベッテル以下は既に行っていてPIT STOPの必要がありませんでした。今回はタイヤ交換をしても、タイヤ選択の関係でタイムが上がる事がなかったので、できるだけスタートタイヤで走ったボッタスが正解でした。

 セーフティーカーが出ている間はコースを走っている車は減速しないといけないので、PIT STOPをして止まるロスが小さくなります。普通にPIT STOPをすれば1位のボッタスは2位ベッテルの後ろで復帰することになったはずなのに、レッドブルの事故の影響で1位のままコースに戻れる状況が生じました。

 さっそく、PIT STOPを行うボッタス。それを見て、どうせ抜けないならこちらもタイヤを交換してコース上で抜く戦略に切り替えるベッテル以下の車です。

【上位位置関係】ボッタス…ベッテル…ハミルトン…ライコネン

 

 気温が低いアゼルバイジャンGPでは、セーフティーカー先導で走っていると速度が充分でなく、タイヤがどんどん冷えていきグリップがなくなります。先導されて走っている中でもハースのグロージャンがコントロールを失って壁に激突しまいました。この車を撤去するためにさらに時間がかかり、セーフティーカーがいなくなった後は、ゴールまで残り4周しかありませんでした。

【上位位置関係】ボッタス…ベッテル…ハミルトン…ライコネン

 

 さあ、残り4周を守り切れば、ボッタス今シーズン初優勝です。レース再開直後、ベッテルは勝負に出ます。思い切った追い抜きを試みますが・・・・止まり切れずにオーバーラン。順位を下げます。

【上位位置関係】ボッタス…ベッテル…ハミルトン…ライコネン

 

 いよいよ、直接のライバルがいなくなったボッタス優勝か、と思った瞬間、まさかのボッタス車リヤタイヤバースト!(パンク) 先ほどのグロージャンのクラッシュの時に飛び散った破片(デブリ)を踏んでしまったのです。ベッテルは追い抜きを試みたときにビッグブレーキングをした影響でタイヤに大きなフラットスポット(タイヤに大きくすり減った面ができて、丸い形状ではなくなると考えてください。当然振動が大きくなり非常に運転しづらくなります)ができた影響で、ペレスにまで抜かれてしまいます

【上位位置関係】ハミルトン…ライコネン…ペレス…ベッテル

 

 そして、このままの順位でゴール。ハミルトン今季初優勝、2位は一度後方に沈んだライコネンが復活、そしてペレスも数年ぶりの嬉しい表彰台です。

 

 てっきりボッタスの作戦勝ちかと思った瞬間のバースト! 最後の最後まで勝者がわからないレースでした。

 そんな大荒れのレースの中、トロロッソホンダは何とか生き残ってハートレーが10位入賞で貴重な1ポイントをゲットしました。こういう荒れたレースでポイントを拾うというのも、混戦の中団を勝ち上がるためには必要です。

 

 

 第5戦スペインGP決勝は5月13日(日) いよいよヨーロッパラウンド開幕で、このレースに照準を合わせてアップグレードを持ち込むチームもあります。楽しみですね!