ぼちぼちメモ

F1等の趣味や日常生活での気軽なメモです。小説や詩をまとめた「コトゴトの散文」というブログもやっています。「月の砂漠のかぐや姫」という長編物語も連載中です。

F1 2018年第13戦ベルギーGP予選 PPはハミルトン、2位ベッテル。3位と4位は驚きのレーシングポイント・フォースインディア!

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 みなさん、こんばんは。くにんです。

 8月も終わりに近づき、暦上は秋ですね。F1は夏休みが終了し、このベルギーGPから後半戦に入ります。

 

 ます、フォースインディアについて。

 夏休み前に「破産申請」していたものの、ローレンス・ストロール氏が率いる投資集団が買い取ることになり一件落着かと思われていましたが、この売却手続きが進んでおらず、ベルギーGPに参加できるか危ぶまれていました。

 結局、新チーム「レーシングポイント・フォースインディア」という新チームでベルギーGP以降を戦うことになりました。旧フォースインディアの売却手続きは間に合わなかったんですね。

 新チーム扱いなので、前半戦で旧フォースインディアが獲ったポイントは継承できません。ただし、ドライバー個人のポイントは継続できます。もっとも、完全な新チーム扱いではなくて、昨年までの成績に応じて統括団体から分配される資金は、旧フォースインディアの成績に応じたものが分配されるとのことです。情報は入っていないのですが、ひょっとしたらF1に新チームが参加するときの預託金なども免除されている(旧フォースインディアの継続扱い)のではないかと、僕は思います。

jp.motorsport.com

 

 まぁ、F1パドックは「ピラニアクラブ」とも呼ばれる厳しい競争社会。フォースインディアが消滅すれば、フォースインディアより下位のチームの順位は繰り上がり来年配られる分配金が増えるという寸法ですから、マクラーレンやウイリアムズは素直に旧チームのポイント等を新チームが受け継ぐことを認めません。

 とはいえ、チーム数が減ってF1全体の魅力が減少するのはどのチームも避けたいところ。「昨年のポイントの継承は認めるが、本年のポイントの継承は認めない」が、落としどころとなったのでしょうか。まだ、今シーズンも半分残っていますから、レーシングポイント・フォースインディアにも巻き返すチャンスが残されていますし。

 なお、「レーシングポイント・フォースインディア」は暫定的な名前とのこと。「フォースインディア」という名称が、シーズン途中から変更となればファンが混乱するだろうからという配慮があったそうです。来シーズンは完全に新しい名称に変更となるのでしょうね。

 

  

F1GP第13戦ハンガリーGP予選結果(スターティンググリッド)

順位  ドライバー       チーム(パワーユニット)

PP     ルイス ハミルトン              Mercedes (Mercedes)   

2       セバスチャン ベッテル       Ferrari (Ferrari)

3      エステバン オコン               Force India (Mercedes)  

4      セルジオ ペレス                   Force India (Mercedes)   

5      ロマン グロージャン            Haas (Ferrari)

6     キミ ライコネン                    Ferrari (Ferrari)

7     マックス フェルスタッペン   Red Bull (TAG)

8     ダニエル リカルド                Red Bull  (TAG)

9      ケビン マグヌッセン            Haas (Ferrari)  

10   ピエール ガスリー               Toro Rosso  (Honda)   

11    ブレンドン ハートレー        Toro Rosso  (Honda)

12    シャルル ルクレール           Sauber (Ferrari)

13   マーカス エリクソン            Sauber (Ferrari)

14   カルロス サインツ Jr.           Renault (Renault)

15   フェルナンド アロンソ        McLaren (Renault)

16    セルゲイ シロトキン           Williams (Mercedes)

17    ランス ストロール              Williams (Mercedes)  

18    ストフェル バンドーン       McLaren  (Renault)  

19    バルテリ ボッタス              Mercedes (Mercedes)       

20    ニコ ヒュルケンベルグ       Renault (Renault)

ja.espnf1.com

 

〇くにんメモ

 F1の予選はKO(ノックアウト)形式で、3回に分けて行われます。Q1(予選1回目)は参加20台で5台がKO、Q2(同2回目)は参加15台で5台がKO、Q3は参加10台でTOP10の順位が確定。ただし、エンジン交換などのペナルティが反映されるため、予選結果とスタート位置(スターティンググリッド)が異なる場合があります。

 ベルギーGPは、鈴鹿と並んでドライバーに人気の高いコースである、スパ・フランコルシャンコースで行われます。このコースは、天候が変わりやすいことでも知られていて、それはスパ・ウェザーとして知られています。

 

 今回の予選も、Q1、Q2は概ね平穏に進んだのですが、Q3直前辺りから雨がぽつぽつと‥‥‥。これがたちまち勢いを増してきまして、Q3は雨用のタイヤでないと走れない状態になりました。混乱するPIT。

 雨用タイヤも軽い雨用と酷い雨用があるのですが、比較的タイムの落ちが少ない軽い雨用で何とか走ろうとしたため、コースアウトしそうになる車が続出しました。

 すると、今度はQ3の途中で雨がやみ、コースはどんどん乾いていきます。こうなると、少しでも路面が乾いている状態で走った車が有利になるわけで、タイムアウト寸前までどんどんとタイムの更新が続きました。

 

「これぞスパ」という予選を制したのは、メルセデスのハミルトン。2位がフェラーリのベッテル。練習走行では常にメルセデスよりフェラーリが好調だっただけに、スパウェザーの影響が見て取れます。そして、驚きの3位、4位が、なんと、レーシングポイント・フォースインディアの2台。少なくとも破産騒ぎの間は車の開発が止まっていたわけで、雨の影響があったにしても良くここまで盛り返してきました。

 トロロッソ・ホンダは、スパはあまり向いていないコースと考えられていた中で、健闘の11位、12位。しかも、上位のボッタスがPU(エンジン)交換ペナルティがあるので、スタートは1番手ずつ繰り上がります。ポイント獲得への期待が膨らみますね。

 なお、スターティンググリッド下位の、ヒュルケンベルグとボッタスはPU(エンジン)交換ペナルティによるものなので、実力はもっと上です。

 

 さあ、上位2台は、チャンピオンシップを争うハミルトンとベッテルのガチンコ対決です。負けているベッテルとしては、なんとか前に出たいところですが、万が一接触してお互いにリタイアにでもなれば、負けている方が不利です。(順位を挽回するチャンスが減るので) ここまで、焦りからのミスが散見されるベッテルですが、焦りは禁物です。晴れれば、フェラーリ有利とは思うのですが‥‥‥。

 

〇ベルギーGP決勝レースは、8月26日(日)22:10(日本時間) スタートです。