みなさん、こんばんは。くにんです。
F1にも夏休みがあります。このハンガリーGPが前半戦最後のレースで、これが終わると約一月の夏休み期間に入ります。期間中は基本的にファクトリーでの作業は禁止。日頃、レースのために世界中を飛び回っていて、なかなか家で腰を落ち着かせることのできないエンジニアたちも、ホッと一息付けます。もっとも、夏休み明けには、一か月で4レースというクレージーなスケジュールが待っているのですが・・・・・(/ω\)
さて、F1 第12戦ハンガリーGP決勝レース結果です。
〇くにんメモ
スターティンググリッドは、自身初のPPを獲得したフェルスタッペン(レッドブルホンダ)、ボッタス(メルセデス)、ハミルトン(メルセデス)という並び。順調に開発を進めてきたレッドブル・ホンダ、とうとうガチンコの予選を制してPPを取るところまで来ましたね。
今シーズン2勝をあげているフェルスタッペンですが、いずれもスタートで出遅れています。今回のコースは小回りの抜きどころの少ないコースなので、スタートを上手く決めないと、挽回のチャンスは少ないと思われます。
フェルスタッペンのファンも、メルセデス勢のファンも固唾をのんで見守ったスタート!!
フェルスタッペンはうまくスタートを決めました。一週目は、フェルスタッペン、ボッタス、ハミルトンの間で非常に激しいバトルが見られました。ハミルトンとボッタスの2位争いで軽く接触があり、ボッタスが挙動を乱したところをルクレール(フェラリ)が抜きにかかります。ここで、ボッタスのフロントウイングにルクレールが触れてしまい、ボッタスは数週後にピットインして壊れたフロントウイングを交換することとなりました。ボッタスというドライバーは、運の巡りが悪くなると、どんどん悪い方向に転がっていくような気がします・・・・・・。今日のボッタスは優勝争いはできず、少しでも多くのポイントを稼ぐための我慢のレースになってしまいました。
一度はハミルトンを引き離すことに成功したフェルスタッペンですが、中盤にハミルトンが激しく追い上げ、何度も抜きにかかります。コース特性もあり、なんとか首位を守るフェルスタッペン。
「まだレースは中盤だし、これは守り切るのは難しいかも。とはいえハミルトンも抜くのには苦労しそうだな」
と思っていたところで、ハミルトンが突然のピットイン。なんと、フェルスタッペンよりも1回多いピットインをして、遅れた分を新しいタイヤで取り返してさらに抜きにかかるという、大胆な作戦に出ました。
「この作戦には疑問がある」とハミルトンも無線でチームに語るほどの意外な作戦。でも、これが功を奏するのです。
レース最終盤、「タイヤが死んだ!」と叫ぶフェルスタッペンを、見事にハミルトンが追い抜き優勝するのでした。表彰台には、チーム代表としてメルセデスの戦略担当者が上がりました。見事な戦略を立てるチームとそれを実行する技量を持つドライバー、メルセデスにはその両方がそろっていました。
なかなか、難しいんですよ、その場で作戦を変更して勝つというのは。チームはデータを駆使し様々な状況を想定して、事前に戦略を立てます。だから、通常は事前の戦略が「一番速いパターン」なのです。気温の変化やタイヤの状況などで必要に迫られて戦略を変えることもありますが、今回のように相手を抜くために戦略を変えるというのは、なかなか難しい。今回ほど見事に決まるのはそうそうないと思います。
敗れたとはいえ、フェルスタッペンもさばさばとしたいい表情をしていました。今日は仕方がないと思います。勝ったメルセデスが強かった。フェルスタッペンもレッドブル・ホンダもよくやったと思います。
トロロッソのアルボンも10位入賞。しっかりと走り切りました。途中のクビアトとのバトルはハラハラしましたが、お互いをリスペクトしたクリーンなバトルでしたね。いや、どこかのチームを引き合いに出すつもりはないですよ。これもF1、あれもF1。だから面白いのです(*^-^*)
心配なのはガスリー(レッドブル・ホンダ)ですねぇ。比較の相手が、現役ドライバーの中でも1,2を争うフェルスタッペンということもありますが、ちょっと差が大きすぎます。シーズンの途中から加入したわけでもないですし・・・・・・。夏休みの間に来年のドライバー市場も色々と動きそうですが、ガスリーは気が休まらないですねぇ(>_<)
次戦、第13戦ベルギーGPの決勝は9月1日(日) しばし夏休みですが、その間も色々ニュースが飛び込んできそうですねぇ(*'ω'*)